文化
今日、この基本的な教育行為が、精神的な未熟さや多忙などの理由で出来ない親が社会的に取り沙汰される傾向が見られる。一般的価値観の中には、「親は子供も育てられて当たり前」とする価値観も見られるが、それが諸々の理由もあって出来ないことにより、親の苛立ち・不満・ストレスが鬱積し、子どもへの暴力ないし放置(→児童虐待)として顕著化した事件も見られる。
これらでは、当人の能力不足という面も指摘されるが、その一方で社会的価値観の変容にも問題を見出す事ができる。いずれにせよ、児童虐待といった事態では、当事者全員が洩れなく不幸と成ってしまうことは明白であるため、その改善が必要とみなされ、様々な予防・救済・援助が試行錯誤により提供されている。
特に、乳幼児を相手としてのこうした親の能力不足を、次世代育成能力(Generativity)の欠如と呼ぶ。児童相談所や公立の保育園などでは、電話などによる育児相談やQ&Aのリーフレットなど配布したりしている。
また、祖父母が同じ家庭内にいない核家族化の影響も大きく、居る家庭に比べて家庭の中での緩衝システムの有無も、子供にとって大きな影響を及ぼしているといえよう。この辺りには夫婦間の無関心や無理解によっても加速する傾向も見られ、逆に夫婦間で家庭教育といった役割の分担で片方の負荷を軽減させる事により、児童虐待などの問題行動を抑制できるといった報告も少なからず見られる。